服や小物に、自分がデザインしたオリジナルのイラストをプリントできれば、とても楽しいものです。
印刷方法にはいろいろな方法がありますが、その中にはDIYで簡単にできる方法があります。
ただし、服や小物など印刷するアイテムによって注意したい点はいくつかあります。
ここでは、どんな点に注意しながら制作すれば失敗しないかについてご紹介しましょう。
DIYで制作できるプリント方法の種類
特殊な機器を持っていなくても自宅で簡単にDIYできるプリント方法の種類には、シルクスクリーンプリントという方法があります。
これは、服や小物など素材の表面にインクを乗せるというイメージの制作方法で、使用するインクの種類によって出来上がりは異なるものの、制作の難しさという点では初心者でも失敗しにくいというメリットがあります。
失敗しやすい原因は版にある
シルクスクリーンプリントでは、最初に版を作り、服の上に版を置いたうえでインクを塗布していくという制作方法となります。
この版はDIYでも簡単に作ることができるものですが、コツを覚えておかないと、版が原因で失敗するリスクが高くなります。
失敗例1:プリントがよれてしまう
初めてDIYで服にシルクスクリーンプリントを印刷する人の多くが経験する失敗の一つに、プリントがよれてしまったという点があります。
これは、版を作る際に原因があることが多いものです。
版を作る際には、まず刺繍枠や写真フレームにメッシュ生地を貼り、そこにデザインのカットシートを貼ります。
この時、メッシュ生地がシッカリ張れていなければ、インクを乗せて伸ばした時にはどうしてもヨレが起こりやすくなってしまいます。
メッシュ生地はテンションをかけてピンと張る事
刺繍枠や写真フレームにメッシュ生地を貼る際には、できるだけピンと張ることが必要です。
少しでもヨレていると、インクを乗せた時に失敗する原因となるので注意してください。
写真フレームよりも刺繍枠の方が、ピンと生地を張りやすいという点ではおすすめです。
枠をしっかり固定する事
実際にインクを乗せて服にプリントする前に、メッシュ生地を枠に入れて版を作ったら、実際に服の上に置いてゴムベラなどで上から上下に動かしてシミュレーションしてみてください。
ゴムベラでインクを伸ばす作業をしても版がシッカリしていることが、失敗しないためには必要な対策法となります。
メッシュ生地は少し大きめを用意するべし
版を作るメッシュ生地は、ギリギリの大きさだと失敗しやすいので、少し大きめを用意して、余白を十分に確保しながら版作りをしましょう。
その方が、メッシュ生地を枠の外から引っ張ったりしてピンとできるので、ゆるみを修正することができます。
失敗例2:露光時間を正しく見積もる事
露光時間とは、服の上に乗せたインクが自然乾燥によって乾くまでにかかる時間のことです。
露光時間が短すぎると、インクが固まっていないので版をとった時にデザインが崩れやすいですし、露光時間が長すぎると服の上に乗せている版のインクも一緒に固まってしまうなど、トラブルが起こりやすくなります。
露光時間はその場の環境や天候で変わる
服のオリジナルプリントに使用するインクには、露光時間の目安が一応記載されていることが多いものです。
しかし、それはあくまでも目安で、実際にかかる露光時間とは大きなズレが生じます。
直射日光が当たる窓際で露光する場合、デスクの上などで紫外線が当たらない場所で露光する場合とではかかる時間は変わりますし、その日の天気によって室内の湿度も違うため、それが露光時間にも影響を与えます。
正確な露光時間を知るためにはどうする?
正確な露光時間を知るためには、実際に作業を始める前に、使わなくなったTシャツやタオルを使ってテストをするのがおすすめです。
使わないシャツやタオルなど布地の上にインクを出して、軽く伸ばしてあげましょう。
そして、完全に乾くまでにどのぐらいの時間がかかるのかをチェックするのです。
10分で乾くこともあれば30分ぐらいかかることもあるでしょう。
しかし、イラストをカッティングしたり版を作成する前に露光テストを行っておけば、スムーズな作業ができるはずです。
露光に失敗しないコツとは?
露光の過程で失敗しやすいのは、表面は固まっていたけれど内側の乳化剤が完全に固まっていなかったというケースです。
この失敗を防ぐためには、露光する際には室内の中でも紫外線が当たる窓際で作業をし、露光の際には太陽光をサンサンと浴びる状態でインクを乾かすという方法が効果的です。
ちなみに、頻繁にシルクスクリーン印刷でDIYのオリジナルプリントを印刷する人なら、室内で使える紫外線ライトを使うという方法もアリです。
露光時間が短すぎて失敗することは多くても、長すぎて失敗したというケースは起こりにくいものです。
そのため、露光時間は少し長めに確保するのがおすすめです。
失敗例3:使用するインクの量の管理は難しい
版の上に乗せるインクの量は、初めてだとなかなか分かりにくいものです。
少なすぎると服に十分なインクが載りません。
しかし多すぎると、インクを薄く伸ばして少しでも服に乗せようとして、版の枠ギリギリまで伸ばしてしまい、結果的にインクがはみ出した状態で服についてしまうという失敗につながりやすくなります。
版がピンと張れていれば起こりにくい問題
枠にメッシュ生地をはめ込んで版を作る際には、できるだけ生地にヨレが生じないようにピンと張ることが大切です。
生地がピンと張れていれば、インクが漏れる隙間を作らず、枠の淵からインクが漏れ出して服についてしまうリスクが低くなります。
インクを一度に大量に出さずに少量を少しずつ
インクを版の上に大量に出してしまうと、インクを伸ばす作業の中でどうしても伸ばす範囲が広くなり、インクが版の淵から服に染み出してしまいやすくなります。
そのリスクを抑えるためには、版の上にインクを出す時には、一度に大量に出さず、気持ち少なめの量で出しておき、足りなかったら追加するというスタンスで作業に臨むのがおすすめです。
版の枠に防水テープを使うことで対策も
版の枠の部分からインクが漏れてしまうトラブルを未然に防ぐ方法の一つに、防水テープを使うという方法があります。
防水テープを使うことで、枠の縁の部分からのインク漏れを高い確率で予防できます。
防水テープは上手に貼る必要はありませんが、万が一のインク漏れを防ぐため、版の表側だけではなくて服に接する裏側にもしっかりと張っておくのが良いでしょう。
カーブよりも平面から挑戦するべし
カーブのある小物にオリジナルプリントを印刷するよりも、作業面がフラットなTシャツへのプリントの方が、難易度は低くなります。
服と小物にお揃いのプリントを印刷したい場合には、必ず難易度が低めのアイテムから始めましょう。
いきなりハイレベルなアイテムに挑戦すると、失敗率は高くなってしまいます。
DIYのオリジナルプリントは経験を積むことでスキルが上達
服にオリジナルのデザインをプリントする際には、初めての挑戦で完璧な仕上がりになる人は、ほとんどいません。
誰でも、失敗しながら学び、工夫を重ねながら少しずつスキルを習得していきます。
いきなりお気に入りの服にプリントするのではなく、最初は使わなくなったTシャツやタオル、捨てるつもりや掃除用にしようと考えている布などを使って、何回か練習した上で、お気に入りの服に臨むと良いでしょう。
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